カラーアドバイザーは色の性質や特性を理解して、相談者へ的確なアドバイス出来ると認められた人に与えられる資格です。カラーアドバイザー資格の取得によって、色に関する専門家として、様々な活動が可能になります。
この記事ではカラーアドバイザーはどういった仕事をしているのかどんな場面で活躍の場があるのかを詳しくまとめています。
インテリアや仕事の現場で色を提案
カラーアドバイザーは、主にインテリアや仕事の現場へ色の提案ができます。
具体的な仕事例は以下になります。
- カフェやPOPのカラーを提案
- 商品開発やデザインの提案
- 家庭内のリノベに色の提案
カラーアドバイザーは主にこういった場面で求められることが多いです。
一つ一つ具体的に見ていきます。
カフェやPOPのカラーを提案
カラーアドバイザーはカフェやPOPの色のイメージからコンセプトに合わせた提案ができるようになります。
具体的な色のイメージ例
色 | 色のイメージや効果 |
赤 | ・アグレッシブ・情熱的・熱い・目立つ効果があり |
ピンク | ・かわいらしい・女性らしさ・やさしい |
オレンジ | ・暖かい・明るい・元気・楽しい雰囲気にできる |
緑 | ・自然・安らぎ・癒し |
青 | ・冷たい・神秘的・平和・気持ちを落ち着かせる効果あり |
こちらは一部ですが、色の一般的なイメージです。
こうした色の持つ効果やイメージを利用した空間を作ったり、人を引き付けたりするのです。
色の効果を使った具体例
例えばカフェは人が落ち着いて食事や読書、仕事などを行えるような空間が必要です。そうした空間を作り出すには色がとても重要な要素となります。
カフェのコンセプトやターゲット層などを聞き出し、経営者が求めるイメージを色によって作り上げます。
色は人間の心理に大きく関係するので、色によっての空間づくりが非常に大切になってくるのです。
POPや広告など、売り上げを伸ばすための要素にも、カラーアドバイザーは活躍します。
色にはお得感を出す色の組み合わせや目立たせる効果、ターゲットを絞り込む効果があります。
例えば、目立たせたいのであれば、赤や黄色を組み合わせることで、人目を引く効果があります。
こうした色が持つ特性を活かし、お客さんの購買意欲を掻き立てる手助けをするのです。
今まで見向きもされなかった商品が、POPなどによって目に入るようになるのは、この色の効果によるものだとされています。
カラーアドバイザーは相談者が希望の空間を作り出すことも、売り上げへの貢献もできるということになります。
商品開発やデザインでも提案できる
カラーアドバイザーは商品開発やデザインの提案もできるようになります。
商品開発の際は、ターゲットや企業イメージによって使用する色はそれぞれ変わってきます。
これも希望通りのイメージに合わせて、色の組み合わせやバランスを考えた提案が、カラーアドバイザーには可能になるのです。
色はイメージを大きく左右するので、この知識を商品開発の際に取り入れることは、非常に重要となってくるのです。
デザインでも色の効果は大きい
また、デザインの場でも大きく活躍できるようになります。デザインは色によって、全く違う印象になります。
広告デザインでもWEBデザインでも、どんなデザイン業界でも、色は大変重要です。
色によって伝えたいことやターゲット、雰囲気など、人が見た瞬間に感じる心理を動かすことが、カラーアドバイザーはできるのです。
相談者のイメージしていることや見た人に伝えたいことを聞き出して、表現のアドバイスをするのです。
デザイナーの方は多くカラーアドバイザーの資格を持っている人が多いです。そのくらい色の知識がデザインのアイディアを多く生み出せるからです。
家庭内のリノベにも色の知識は生かせる
家庭内のリノベにも色の知識は活かせます。リノベを行う人は今までの家とイメージを変えたい人が多いはずです。
気持ちも入れ替える有効な方法として色の特性を使うのが良いのです。
色ひとつで家のイメージはまったく別のものになります。
家庭的で温かいイメージにしたいのなら、明るい暖色系の色にすると気持ちも安らぎ、明るく前向きな気持ちになれる家が仕上がります。
また、シックで都会的な落ち着いた雰囲気にしたいのなら、寒色系の色を使って、落ち着いたおしゃれな雰囲気を表現できます。
また、色によって部屋の広さが違って見えるようにもなります。明るい色なら広々とした空間に、暗い色なら引き締まった空間になります。
こうした色の特性を活かしてまったく新しい空間を作り出すことが可能なのです。
カラーアドバイザーはリノベをしたい人に、イメージを聞き出して理想の家を作り出すことができるのです。
カラーアドバイザー資格の魅力
このように、カラーアドバイザーは様々な分野で活躍できる資格です。
色は人間の心理を大きく動かせることから、ここまで多くの分野で活躍ができるのです。
カラーアドバイザー資格を得ることによって、こうした提案を行えるようになるので、転職に有利に動くことはもちろんのこと、すでにデザイン業界やインテリア業界に勤めている人でも、活躍の場や仕事のキャリアアップとして役に立つといえます。
またカラーアドバイザーの知識は、普段の生活の場でも役に立つ知識なので、興味がある方は持っていても損はないでしょう。