食育健康アドバイザーの資格は、食育の知識を十分に習得し、健康アドバイザーとして実際に活躍できるレベルに至っている事を認定する資格です。
現代人の食生活は、労働環境や共働きなどの働き方の変化によって、簡単に済ませられる食事のスタイルが増えています。
この記事では食育健康アドバイザー資格取得で身に付けられる学習内容を少し詳しくまとめています。
家族で健康になるために必要な食育
私たちの身体は毎日の食事から作られています。食事の選択を誤ると、身体だけでなく精神のバランスも崩してしまいます。
食育健康アドバイザー資格で学べることは、大きく分けて下記の3つの項目です。
- 子育てとともに大人にも正しい食事をとるべき
- オーガニックや良質な食材の選び方
- 食材の栄養を効率よく吸収できる調理方法も
1つ1つ詳しく見ていきます。
子育てとともに大人も正しい食事をとるべき
食育は食の正しい知識を身に付けることで、健康な精神と身体を維持していくことを狙いとしています。
食事のバランスが乱れてしまうと、免疫機能が下がってしまい、風邪をひきやすくなり、ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりしてしまいます。
また規則正しく、栄養バランスの取れた食生活を実践することで、成人病や生活習慣症の予防にもなります。
現代社会は、多種多様な生活スタイルがあるため、食事スタイルも多種多様になり、家族一緒に食事をとることが減ってしまい、その結果独りで食べる人が増えています。
簡単で手軽に食べられるものが好まれるため、栄養価の低いバランスの悪い食事になってしまいます。
アメリカでは、ファーストフードなどの高カロリーの食事により、肥満が社会問題化しています。
欧米諸国では、昔から食育に対する意識が高く、食育活動も広く行われています。
日本で食育に対する重要性が高まってきたのは比較的最近ですが、2005年に「食育を国を挙げて推進」するため食育基本法が定められました。
オーガニックや良質な食材の選び方
オーガニックとは有機肥料を使い、化学肥料を使わずに育てられた食品のことです。
オーガニック食品のメリットは以下のとおりです。
- 食品添加物が使われていない
- 遺伝子組み換えを行っていない
- 残留農薬の心配がない
- 作った人の顔が分かる
オーガニック食品には、厚生労働省が認めた「有機JASマーク」が表示されています。
以前はオーガニックや有機と名のついた食品がたくさんありましたが、有機JASマークの基準は非常に厳しいものなので、安心して食品を選べるようになりました。
また、スーパーでは、国産のものを積極的に選ぶとよいでしょう。
必要以上にピカピカなレモンやオレンジなどは外国から日本に運ぶ為に害虫を防ぐ為に、ワックスなどが塗られています。
また輸入食材は、日本に入ってくる際に、害虫が付着していないか検査をします。害虫が見つかれば青酸ガスを振り掛ける為、食品の安全性がさらに低下します。
食材の栄養を効率よく吸収できる調理方法も
野菜は調理の仕方で身体に吸収できる栄養素の量が変化します。間違った調理方法をしてしまうと、野菜によっては栄養価の9割を捨ててしまうこともあります。
ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあります。
水溶性ビタミン | 水に溶けやすい為、水に長時間漬けたり、熱を加えることを避けるようにする。 | ビタミンB、Cほうれん草、キャベツブロッコリー |
脂溶性ビタミン | 油に溶けやすいため、油と一緒に摂ると吸収が高まる。 | ビタミンA、D、E、K人参、きのこ類 |
上記のような食材が持つ栄養素の特性を生かし、調理方法を工夫することで、体内に野菜のもつ栄養素をあますことなく、豊富に摂り入れられようになります。
受験費はいくら?試験会場や試験の頻度は?
食育健康アドバイザー資格の試験は、2か月に1回の頻度で開催されています。
受験の申請は、インターネットで申し込み期間内に受け付けています。
受付が完了次第、随時受験票や問題用紙・解答用紙・返信用封筒等の必要書類が自宅に送られてくるので、到着を待ちましょう。
食育健康アドバイザー試験は自宅で受けられるので、上記の試験期間に試験を受けて当案提出期限までに返信用封筒で提出してください。
食育健康アドバイザー資格は役に立つ資格であるか
食育健康アドバイザーの資格は、食育基本法、諸外国の食育に対する取り組み方法、食と生活習慣病の関係性の知識を持っている保持している証明となります。
資格取得後は、講師としての活動や、オーガニック食品を取り扱うショップや食品メーカー、オーガニック料理を提供する飲食店など、活躍の場はたくさんあります。
また私生活では、家族の健康管理、自身の体調管理に役立ちます。
食の選択はわたしたちが健康的に生活していく上で、とても重要です。
当記事を参考に、食育健康アドバイザーの資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。