日曜大工士資格とは、日曜大工における道具の使い方から製作手順を理解し、製作技能を有している人を認定する資格です。日曜大工士資格では、資格取得で得られた知識がいろいろな場面で役立てられます。
ここでは、この資格についてまとめていきます。
木材加工はコツさえ分かれば誰でもできる
日曜大工と聞くと、小さな棚や花壇を作るようなものくらいでしたが、今ではDIYの流行により、業者にも負けないくらい本格的になってきました。
男性だけでなく女性からもDIYは関心を集めていて、これからも人気を増していくようです。
このDIYですが、木材を切ったり、組み立てたりして、棚や椅子やテーブルなどの家具を製作していきます。木材を扱えるようになると、作れる物のバリエーションも広がります。
DIYも百均の小物を使うことで、道具要らずの物も作れますが、本格的に取り組みたい、家具などを作りたい、そういった本格派DIYを楽しむために、木材を扱うコツを押さえておきます。
木材を扱うコツとして、これらが重要です。
ノコギリで木材を切るとき
切り口はまっすぐではなく、斜めに曲げてしまいがちです。そんなときには、さしがねという道具と鉛筆で線を引くことで、解決します。他にもノコギリの歯を曲げて上手く切れないときには、まっすぐ押す引くことを意識するのがコツです。
ペンキを塗るとき
完成品にすぐペンキを塗ると、ムラが出たり、剥がれたりしてしまいがちです。素材の表面をサンドペーパーで削ってつるつるにしてから塗ります。その時もローラではなく、刷毛を使うと、塗料の泡立ちを防げます。何回か繰り返して塗るのもコツです。
これらのコツも、道具の使い方や塗料や接着剤などの知識があったこそ、つかめてきます。コツをその都度調べたり、人に聞くのは時間もかかるってしまいます。
資格を勉強した方がコツも一気に覚えられて効率的です。コツを覚えたら、他の人にも教えるので、この資格の活用の幅がとても広いのも特徴です。
百均の資材を合わせるだけでもDIY
普段の生活では、ダイソーなどの百円ショップにいく機会も多いです。キッチン用品や文房具やおもちゃなどあって、安価で手に入れられて便利です。
実は百均商品でも、すのこやボックス、手ぬぐいやマスキングテープなどを組み合わせて作る、百均DIYが盛り上がっています。
意外に丈夫で長持ちし、見栄えもシンプルだが格好いいとの声もあるくらいです。
それに百均の素材は色をつけられ、自分の好みに合わせて色をつけてオリジナル感を出す楽しみ方もあります。
DIY例として、以下が挙げられます。
種類 | 材料 | 作り方や使い方 |
靴棚 | すのこ | すのこを床にしき、その両脇にすのこをたてて接着します。あとは間隔をあけて、壁となったすのこの間に別のすのこを横に並べていきます。 |
壁掛け | すのこ | すのこを壁にビスで固定します。すのこにハンガーをかけたり、フックをつけて物をぶら下げます。 |
収納スペース | 小さなかご | 衣類収納ボックスにかごを置くだけで、衣類の分別と崩れ防止になります。 |
3番のような小さな工夫でも百均DIYとされ、サイトでも紹介されています。
こうしたアイディアも資格の内容をマスターすることで、応用の幅も広がるので、どんどん魅力に魅せられていってしまいますよ。
日曜大工の大敵はガタツキかも
日曜大工は物を作る楽しさが最大の魅力です。自分のためにというより、家族のために作り、使うのは家族というのも珍しくありません。
ところが慣れていないうちは、よく失敗もしてしまいます。
そのうちの1つが、ガタツキです。せっかく棚を作ったのに、物を置くとがたついてしまうという失敗も定番です。
少しでもガタツキがあると、壊れやすくて危険です。ガタツキは日曜大工でやってはいけないタブーです。
たとえば木材を切るときに、真っ直ぐに切れていなかったり、ネジが奥までいってなかったりなどが原因です。
その原因はスキル不足からで、しっかりと技能を身につけることで、グラツキは防がれるミスです。
また、道具の知識もつくとどれを揃えるか、こだわりが生まれ始めます。基本的なこれらの道具を揃えるのも、グラツキ対策に繋がります。
- ソーガイド
- ドリルドライバー
これらはグラツキ対策と共に、完成度にも関わるので、DIYでは持っておきたい道具です。
調整・計測などをしっかりすれば良いものを作れる
先に挙げたグラツキは、他にも長さの計測や寸法誤りによっても起こります。
計る時には、しっかりと道具を使ってください。計測の道具には以下があります。
- サシガネ
- 直角を計るためのものです。45度などのライン出しや採寸に使えます。
- 水平器
- フェンスやレンガなどを並べるときに使うと、見た目もキレイに仕上がります。
- 角度定規
- 材料の角度切りに使います。
これらは基本道具であり、特に木材を扱うときに必要なものばかりです。
本格的に学ぶことで、これらも使いこなるようになって、本当の職人並みに見た目もきれいなものが仕上がります。DIYでは見た目も大切なので、ぜひ活用してください。
ここまで日曜大工士資格で学ぶ内容についてみてきました。DIYも百均製品を使う手軽なものから本格的なものまで分かれています。
どちらにしても作る過程で、知識やスキルが求められます。
資格の知識は自分の製作だけでなく、人の製作のアドバイスにも使えるため、品質の良さに繋がります。
DIYの基礎は日曜大工士資格に詰まっているので、ぜひ積極的に取得してください。