犬・猫ペットブリーダー資格は、家庭の犬や猫の繫殖や改良について基礎的な知識、ブリーターとしての業務の知識を有していることを証明する資格です。
犬や猫などの動物を飼育することを仕事にするのであれば、犬・猫ペットブリーダー資格は要チェックな資格です。
当記事では、犬・猫ペットブリーダー資格の学習内容をまとめています。
犬種や猫種によって区別する
犬・猫ペットブリーダーの仕事は下記の3つがあります。
- 犬や猫の繫殖
- 飼育
- ショップなどへの流通
この中でもペットブリーダーは繫殖の仕事が中心となります。繫殖は、ただ、交配したらいいというものではありません。
交配する際にもさまざまな注意点があります。
主な注意点
- 血統を意識する
- 繫殖時期別に合わせて管理する
- 遺伝的な問題があるかを知る
安易に交配をさせてしまうと、遺伝的な疾患などのトラブルが起きてしまう可能性があります。
犬・猫ペットブリーダーは血統書付きの犬や猫を取り扱うことが多いです。そのため、種類ごとの繫殖や飼育を的確に行わなくてはなりません。
血統に関する知識や理解、遺伝の仕組み、健康な子を育てるための飼育方法など、それらに関する知識や技能を身につけなければなりません。
また、生態を意図的に繫殖させるということから、計画的な繫殖や倫理的な理解が求められます。
産後のケアや簡単なしつけも学べる
繫殖をするためには犬や猫の妊娠と出産は不可欠です。
犬・猫の出産をサポート
犬や猫にとっても出産は大変なことです。
出産となると、助産師の役割を務めます。出産事態、難産になる事も多いため、しっかりと対応できるようにしておきましょう。
産後のケアを大切に
出産を無事に終えたら母子ともに産後ケアが必要です。
子ども
生まれたあと主に次のようなケアが必要です。
- 初乳を飲ませる
- 温度管理
- 健康チェックをする
生まれたばかりの子どもは身体が弱く、感染症にもかかりやすいです。衛生面で清潔を保つようにしましょう。
母親
産後の体力を失っている母犬・母猫のフォローと栄養管理をします。
まだ、食欲が戻っていないため、体調を見ながら水分やエサを与えます。いち早く健康を回復させて、元気な状態になるように配慮してあげるのが大事です。
産後は子供も母親もとてもデリケートです。しっかりとサポートができるように産後のケアの方法について、知識を身につけておきましょう。
基礎のしつけが重要
ペットとして可愛がってもらえるように子犬や子猫のしつけをするのも仕事です。
特に、基本的なしつけが重要となります。
購入したお客さんがペットを飼うのが初めてだった場合、しつけのことで悩むことが多いです。
お客さんから相談やしつけの依頼を受けることも少なくありません。その際に、しつけの方法をアドバイスができるようにしておきましょう。
ペットのもらい手探しや血統書について
繫殖やしつけなどをした後は、飼ってくれるもらい手を探さなくてはなりません。
販売方法はさまざまですが、主に下記の2通りがあります。
- 直接お客様に販売
- ペットショップなどの業者に販売
ペットショップとの取引や個人顧客との売買についての知識も身につける必要があります。
販売する際、誰でも子犬や子猫を大事に育ててもらいたいと思っているはずです。
直接販売する場合も、ペットショップに販売する場合でも、本当に販売をして大丈夫な相手か心配になります。
しっかりと話したうえで判断するようにしましょう。
次に、もらい手やペットショップに販売する際にも必要な血統書について説明をします。
血統書とは?
血統証明書の略です。
両親をはじめとした血筋を表したものになります。
血統書はどうして必要?
繫殖をするためには、血統書は大事なものになります。
販売をする際には、別の犬種の血が混ざっていないことを証明する必要があるためです。
特定の犬種を飼いたい方には、他の犬種の血が混じっていないことを知るための資料になります。特に、ペットショップとの取引の時には犬種を中心に見ることが多いです。
その際にも、他の犬種の血が混じっていないことを証明する血統書が重要となります。
ペットの健康と幸せを考えた対応
繫殖をさせるのが仕事ですが、その後、犬や猫が健康でなければ意味がありません。
健康管理はとても重要な仕事になります。
- お散歩
- エサやり
- 体のお手入れ
- 予防接種
元気で丈夫な犬や猫を届けなければなりません。
ペットたちが健やかな状態で飼育されるように、毎日適切なお世話をしなくてはなりません。特に、動物たちが健康であることが大切です。
そのためには、四六時中注意を払っておく必要があります。
とても大変なことではありますが、犬や猫の健康のためにも、毎日のお世話と健康管理はきちんと行うようにましょう。
繫殖、飼育、販売と、簡単な仕事ではないですが、とてもやりがいがあります。
動物が好きで、ペットの魅力を伝えたいという方は、是非、犬・猫ペットブリーターの資格を取得してみてください。