ベビーフードインストラクター資格は、成長に合わせた離乳食の知識をはじめ、季節やイベントなどに合わせた献立などを作れる方が認定されるものです。
赤ちゃんが栄養をおいしく摂るために必要な離乳食のプロ、それが、近年注目が集まる「ベビーフードインストラクター」です。
この記事では、ベビーフードインストラクター資格の学習内容を詳しくまとめています。
より詳細な内容を知りたい方は、ぜひ資格公式サイトをご覧ください。
赤ちゃん向けの食事の献立を決められる
赤ちゃんは生まれてから5~6ヵ月で、ミルクや母乳だけでなく、ほかの食材からも栄養を摂れるようになってきます。
そこで必要になるのが、離乳食。
離乳食と聞くと「ちゃんと作らないと」と身構えてしまう大人が多いのですが、そこまで緊張しなくても問題ありません。
ふだん大人が食べているものを、成長に合わせて少しずつ与えていくと良いだけです。
今回ご紹介するのは、そんな離乳食のプロである「ベビーフードインストラクター」の資格。離乳食の基礎知識があって、バランスの取れた献立を作れる方が認定される資格です。
どんな知識を求められるのか、次章から1つずつ見ていきましょう。
旬の食材や季節の食べ物を選べる
旬の食材に関する知識は、ベビーフードインストラクターには欠かせません。
例えば、赤ちゃんが食べられる旬の食材として、下記のものが挙げられます。
- 春
- 春キャベツ、わかめ(完了期から)、たけのこ(完了期から) など
- 夏
- トマト、とうもろこし、すいか、なす(中期から) など
- 秋
- ぶどう、さんま(後期から)、さつまいも、きのこ(中期から)、サトイモ(中期~後期から)、かぶ など
- 冬
- たら、白菜、にんじん、ブロッコリー など
旬の食材は栄養がたっぷりで値段も安いため、積極的に離乳食に取り入れたいですね。
イベントに合わせた離乳食
イベントに合わせた離乳食作りも、ベビーフードインストラクターの腕の見せどころです。
例えば、クリスマス。
ほうれん草のペーストをもみの木のグリーンに見立てた「ほうれん草のおかゆ」、水切りヨーグルトと食パンで作る「クリスマスケーキ」など、華やかな献立に挑戦するのもおすすめです。
栄養を摂れるだけでなく、赤ちゃんの食に対する興味を刺激できるでしょう。おしゃれにできたら、周囲の大人同士でも盛り上がりそうですね。
赤ちゃん向けに調理できるようになる
ベビーフードインストラクターになるには、赤ちゃんの成長の段階に応じた調理方法も覚えていないといけません。
一般的には、下記のような調理で離乳食を進めていきます。
生後5~6か月頃:ゴックン期(初期)
調理補法は裏ごしが基本。裏ごししたおかゆ、さつまいもなど、ヨーグルトくらいの固さのものをあげます。甘みのある食材を混ぜるのが、よく食べてくれるコツ。
生後7~8か月頃:モグモグ期(中期)
舌でつぶせる、豆腐くらいの固さに調理したものをあげる時期。短く切ったうどん、そうめんなどをよく食べる子どもが多いです。
生後9~11か月頃:カミカミ期(後期)
手づかみ食べなども始める時期。歯ぐきでつぶせるようになるので、薄味のやわらかいお好み焼き、リゾット、ハンバーグなどもおすすめ。
生後12か月~18か月頃:パクパク期(完了期)
幼児食に向けた、歯ぐきで噛めるくらいに調理したものをあげる時期です。オムライス、混ぜごはん、シューマイなども食べられるように。おにぎりは手づかみ食べの練習にもぴったりです。
また、赤ちゃんの分だけを別に作るのではなく、大人の食事をとり分けて、硬さと大きさ、味付けだけを調整してあげるのもアリです。手間が省けますし、自然といろいろな食材を食べられるようになります。
吸収しやすさや飲み込みやすさも考慮
さらに、栄養をムダなく摂れるように、食べ合わせや飲み込みやすさなども考慮する必要があります。
例えば、下記のような食べ方や食材がおすすめです。
- 豆腐+サケ+チーズ
- 赤ちゃんが好んで食べる豆腐は、サケやチーズと食べるのがおすすめ。カルシウムと、カルシウムの吸収率を上げるビタミンDを、おいしく摂れますよ!
- 卵のおじや
- にんじん、大根、ほうれん草、玉ねぎといった、ストック野菜を使った卵のおじやもおすすめ。消化に良く、栄養満点です。
- りんごや野菜のペースト
- りんごのすりおろしや、りんごのヨーグルト、さつもいもやかぼちゃのペーストも、消化に良いのでおすすめ。飲み込みやすいので、離乳食初期のゴックン期から食べられます。
- 鶏ひき肉
- 意外かもしれませんが、鶏ひき肉も消化が良い食材。良質なたんぱく質で脂肪が少ないのもポイントです。
- つくねやハンバーグにすると、口当たりが良くて飲み込みやすいので、赤ちゃんがよく食べるでしょう。
このように、赤ちゃんが栄養をおいしく摂るために欠かせないのが離乳食です。
「がんばって手作りしないと!」と張り切り過ぎる必要はないですが、もとから料理が好きな人は、いろいろな離乳食を作ってみるのも良いですね。
おしゃれでよく食べる離乳食を作れたら、赤ちゃんだけでなく、大人も楽しい気分になるでしょう。
興味が出てきた人は、ぜひベビーフードインストラクターの資格にチャレンジしてみてくださいね。