子供の抱える悩みは、成長段階に応じて変化していきます。そんなときに子供の心理を専門的に身につけられる子供心理カウンセラーの資格は非常に役立つ資格です。
子供の心理の発達段階に応じた知識も身につくため、現在の子供との接し方はもちろん、将来の備えとしても有効です。
当記事では、子供心理カウンセラーの資格を取得するメリットをまとめました。
思春期に早めに備えて安心
思春期といえば、反抗期を連想する方が多いのではないでしょうか。
実際反抗期とは文字通り、小中学生から始まり、子供が親や周囲の大人たちに対して反抗的な態度を取ることです。
親にとって子供はいつまでも子供のままなので、小さい頃のように｢歯磨きした?｣｢宿題はやったの?｣など、つい口を挟みがちです。
しかし、この年代の子供は色々なことを考えています。いつまでも小さい時の子供ではなく、大人への階段を着実に登っています。
｢あんなにいい子だったのに急に反抗的になって…｣と悲観的に思わないで下さい。親からの自立を目指す大事な成長過程です。
思春期の子供に対しては、適度な距離を保ち、あまり刺激しないようにしましょう。
しかし気を遣いすぎてはいけません。頼りないと思われてしまっては、より反抗的な態度を招くことがあります。
毅然とした態度で、いつでもサポートしてあげる環境を整えておきましょう。
このように、子供心理を理解しておくと、問題が起きたときにスムーズに対応できます。
ではどんな場面で役に立つのでしょうか。
赤ちゃんのイヤイヤ期にも備えて安心
まず初めに、赤ちゃんのイヤイヤ期にもしっかりと備えられるという点があります。
第一次反抗期と呼ばれている2歳ころから始まるイヤイヤ期は、悩まされる親御さんは非常に多いと思います。
自我が芽生え、あれもしたい、これもやりたいと気持ちが大きく膨らんでいきます。
表現の本当の意味がわかる
しかし小さな幼児ではやりたいことを口に出来ません。子供の欲求とは違った行動を親が取ると、｢イヤ!｣と表現するのです。
子供の｢イヤ｣は全否定ではありません。今取った行動ではなく、別のことをして欲しかった、あるいは手伝ってくれて嬉しいが、自分でやりたかったという意味です。
子供の欲求を言葉にしてあげましょう。何が嫌だったのかを根気よく聞いて、気持ちに寄り添うことが重要です。
このように、子供心理を理解していると、イヤイヤされたときに余裕を持った対応が出来ます。
保育・教育関係者にも必須のスキル
次に、保育・教育関係者にも必須のスキルであることです。
子供同士でトラブルが発生したとします。先生たちはまず、早期に問題解決を図り、その場で解決しようとします。
早期解決を急いだ結果、子どもたちの不満が解消されることなく、また別の問題行動を起こしてしまうのです。
表面上解決したように見えても、それでは根本的な解決には至っていません。
心の声を読み取れるようになる
子供の行動には理由があります。行動は心の声です。
その場で解決を試みてはいけません。学校、家庭内関係、友人関係など子供の周囲の環境を考慮しましょう。そこから問題行動に至った鍵が隠されています。
子供からのサインを見逃さないで下さい。大人が気付いてあげることで、子供との信頼関係が生まれます。
子供心理を習得しておくと、問題を抜本から解決に導き、子供との仲も深まり一石二鳥です。
孫の育児のお手伝いをする時にも役立つかも
近年、共働き世帯の増加により、祖父母が孫を育てる、｢孫育児｣が増加しています。
自治体によっては、孫育児に関するガイドブックが配布される地域があるそうです。
親は保育料がかからず、急でも預けられ、祖父母は孫の成長を身近で感じられるなど、双方にメリットがたくさんあります。
そんなある日、孫が何か悩みを抱えていそうな時、どうしますか。何か力になりたいけど、どうしたらいいのかわからない。
そんなときに子供心理カウンセラーの資格が有効です。
親には言いにくいけど、おじいちゃん、おばあちゃんになら話しやすいこともあると思います。寄り添って共感し、孫のサポートができます。
では実際、子育てをする上で非常に有意義な子供心理カウンセラーの資格は、どのようにして取得するのか。
以下にまとめます。
試験日程は?独学でも取れる?
試験概要は以下の通りです。
| 受験資格 | 特になし |
| 受験料 | 10.000円(税込) |
| 受験申請 | インターネットからの申込み |
| 受験方法 | 在宅受験 |
| 合格基準 | 70％以上の評価 |
在宅で受験できることは、子育て世代の忙しい主婦の方々にはぴったりですね。
70％の合格ラインなので、難易度もそれほど高くありません。
独学での取得も不可能ではありません。
しかし、独学ではテキスト選び、情報収集、分からない点が出てきたときなど、時間がかかってしまいます。
そこで、通信教育で取得するのがおすすめです。
この記事では子供心理カウンセラーを取得し、備えるメリットについてまとめました。
自身の子育てにはもちろん、孫に対して育児のサポートできる、長期間に渡って使える、大変有益な資格です。
資格取得の参考にして下さい。