色彩インストラクターの資格は色の知識を十分に理解し、色彩インストラクターとして実際に活動できるレベルに至っている事を認定する資格です。
この記事では、色彩インストラクター資格取得で身に付けられる学習内容を少し詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
色彩を実務レベルで生かす時に必要
私たちの身の回りには、たくさんの色があります。その色が私たちに与える効果を利用して、心や体をコントロールします。
この色に関するいろいろな知識を習得するのが、色彩インストラクター資格です。
色彩インストラクター資格で学べることは、大きく分けて下記の3点です。
- 色の表現や情報共有できるスキル
- マンセル表色系やオストワルト表色系
- 色の専門家になるための必須スキル
1つ1つ詳しく見ていきます。
色の表現や情報共有できるスキル
この資格の習得によって学べることとして、1つ目は色の表現や情報共有できるスキルです。
色の知識を利用して、色を見たときの感情や、興味を引く色から相談者の心の状態を探ります。
色は心の状態や健康状態によって、色の受け取り方は変わります。
ポジティブな意味とネガティブな意味を持っています。
ポジティブな意味
- 赤色は、元気、情熱、活発、火
- 青色は、冷静、水、爽やか
- 黄色は、明るい、光
これらは色の持つ潜在的なイメージですが、色の見え方は人によって異なります。
ネガティブな意味
- 赤色は、欲望の意味もあり、欲望を抑え込んでしまうと攻撃的になります。
- 青色は、気分が落ち込むというブルーという意味もあり、孤独を表わします。
- 黄色は、やりすぎると、うるさい印象になります。ストレスがたまると黄色にイライラしてしまいます。
上記のような色の特質や効果を利用して、心と体にアプローチしていきます。
マンセル表色系やオストワルト表色系
次に学べることの2点目として、マンセル表色系やオストワルト表色系についてです。
私たちは、普段これは赤で、これは青、と見た目で判断しています。
しかし色の濃淡や明暗などによって、数えきれないほどの色の種類があります。
マンセル表色系とオストワルト表色系は、それぞれの表色系を使用して、一つ一つの色を、数値化したものです。
マンセル表色系
マンセル表色系は、アルバート・マンセルが考案した、色の表示法です。色の3つの属性(色相、明度、彩度)によって、系統的に色を表したものです。※明度10が白、数値が小さくなるにつれ黒に近づく。
主にデザインや、アートの分野で広く使われています。
オストワルト表色系
オストワルト表色系は、ドイツのノーベル賞科学者オストワルトが考案した、色の表示法です。原色を基に、色の混色量で色を現わしたものです。
色の明るさや鮮やかさは、白色、黒色、純色の混合量で決まるという考え方です。
上記の表色系のほかに、HSV色空間、HSVカラーモデル、HSVカラーモデル、色のコントラスト、ハレーション、色覚異常の方に配慮した配色を学びます。
色の専門家になるための必須スキル
学べることして挙げるものの最後として、色の専門家になるための必須スキルです。
色彩インストラクターは色彩心理学と色彩療法の知識を身に付け、依頼者の心を健康に導きます。
色彩心理学とは、色の性質や特質を利用して、その色が心理的にどのような影響を与えるのかを研究するものです。
同じ色を見ても、色の見え方やとらえ方は違います。
またその人の、心の状態や健康状態によっても、とらえ方は変化します。
色彩療法とは、色が人に与える力を利用して、心と体を健康に導く治療方法です。
カウンセリングで、その人の好きな色、嫌いな色、落ち着く色を理解し、その人に適した色を身に付け、身の回りに置くことで、健康で落ち着いた気持ちになれるようにアドバイスします。
日本ではまだあまり知られていませんが、アメリカでは医療現場などで広く知られています。
受験料はいくら?試験会場や試験の頻度は?
色彩インストラクター資格の試験は、2か月に1回の頻度で開催されています。
受験の申請はインターネットで申し込み期間内に受け付けています。
色彩インストラクター試験は自宅で受けられるので、試験期間内に試験を受けて当案提出期限までに返信用封筒で提出してください。
色彩インストラクターの活躍の場
色彩インストラクターは色彩心理カウンセラーや色彩心理アドバイザーとして、悩みを抱える人を健康へと導きます。
また、資格取得後は、講師としても活躍できます。
色彩心理学を学ぶことで、仕事だけでなく、プライベートに使えるので、メリットがたくさんある資格です。
色彩インストラクター資格は役に立つ資格であるか
色は、人の印象や物事を決めるときに、大きな役割を持っています。
色の知識や、色の与える効果を身に付けることで、自分がどうなりたいか、周囲にどう見せたいかをコントロールできるようになります。
自信を失ったり、落ち込んだりしたときに、色の効果を利用して、心をコントロールできます。
ストレス社会で生きる私たちは、心のケアを必要としています。
色彩インストラクターは、そのような人たちの悩みに寄り添い、回復への道をサポートします。今後さらに注目が集まる資格といえるでしょう。