犬猫介護アドバイザー資格は、犬と猫の介護に関する専門的知識について、しっかりと習得している人が認定を受ける資格です。ペットの高齢化に伴う、老犬、老猫の介護士の専門家として活動出来るようになります。
この記事では、犬猫介護アドバイザー資格の学習内容をご紹介します。
より詳しく知りたい方は、ぜひ資格公式サイトもご覧ください。
犬猫介護アドバイザー資格で学べること
日本ではペットを飼う家庭が増加しており、動物医療の発展やフードの品質の向上によりペットの高齢化が進み、介護の必要性に注目が集まっています。
この犬や猫にも介護の必要性が高まる状況から、動物介護の専門家が求められています。
犬猫介護アドバイザー資格では、このような介護の専門知識を幅広く学んでいきます。
- 介護が必要になった動物の生活環境の整え方
- 流動食の与え方
- 寝たきりになった場合の注意点や手入れ方法
- 排泄について
- 高齢化に伴う問題行動について
また小型犬や大型犬、犬の種類や大きさ、猫の種類や特徴などによっても介護の方法や注意点が異なります。
資格取得後は、犬猫介護アドバイザーとして自宅や専門施設で老犬、老猫の介護士として活躍できるようになります。
犬猫の介護について提案できる
人間と同じように、加齢とともに体の衰えや行動に変化があらわれます。しかしその状態は動物によって異なり、飼い主の悩みもさまざまです。
犬猫介護アドバイザー資格の習得によって、症状に合わせた介護生活の提案ができるようになります。
不安感からの夜泣き
高齢化したペットの夜泣きは、飼い主の睡眠不足を招きます。
認知症や痛み、甘え、排泄などの原因が考えられ、日に日に自分の体が動かなくなることに対して、強い不安を感じています。
飼い主は、食事や飲水のチェック、寝床を人のそばに設置するなどの対策を行います。
また絶対に夜泣きを叱ってはいけません。
昼夜逆転生活
シニア期になると体力も落ち、活動時間が短くなります。日中寝ている時間が増えるため、昼夜逆転してしまうこともあります。
飼い主はマッサージや軽い運動を行い、ペットの日中の生活を見直す必要があります。
また窓辺で日光浴をさせると、程よい刺激を受け、時間感覚が取り戻されます。
要求吠え
動物は言葉が話せないため、助けてほしいと吠えることがあります。
- 寝返りを打ちたい
- トイレに行きたい
- 水が飲みたい
- 暑い、寒い
何を要求しているのか分からないこともありますが、ペットの生活リズムを把握すると、次第に分かり、対策を立てられるようになります。
犬猫の介護の基本から応用実務まで
介護には軽度から重度まであり、その動物に応じて対処するのが基本です。
今回は、「思うように歩けなくなった」ことを例にあげて説明します。
犬や猫は、後ろ脚が思い通りに動かなくなると、落ち込み強いストレスを感じます。
老化は後ろ脚からくると理解し、適切なサポートをすることで、ペットも安心して生活できるようになります。
- 立ち上がりの補助
- やさしく声をかけながら、おなかの下に手を差し入れる。
- やさしく引き上げ、腰を抱くようにしながら前脚をふんばらせる。
- 環境の整備
- フローリングを滑らない床材に替える、クッションマットを敷くなど、体に負担のかからない環境を整えます。
- 胴着タイプのハーネスや車いすなどを使用する
- 胴着タイプのハーネスは、全身用や下半身だけ支えられるものなど、さまざまな種類の中から、介護度合いに応じて選びます。車いすは既製品もありますが、オーダーメイドの方が体にフィットし、負担が少ないです。
歩くことはとても良い運動です。
筋力を維持するだけでなく、ストレス解消になるので、無理をさせない程度に歩かせましょう。
犬猫介護の仕事をする方にもおすすめの資格
犬猫介護アドバイザー資格は、自分のペットの介護を見据え、末永く暮らすためのスキルを身につけたい人に人気があります。
特に犬は、足腰の病気に掛かることが多く、散歩が困難になったり、排泄の補助必要になったりと、飼い主への負担は大きく、その介護はとても大変です。
また、ペットの介護士としてプロフェッショナルを目指す方も多く、その役割はとても重要です。
- 動物と一緒に遊びたい
- 動物といると幸せを感じる
- 動物医療施設等に勤務したい
- 動物の老齢化が原因で起こるトラブルに対処したい人
- スキルアップのために取得したい
このようにもともと動物が大好きな方、ペット業界で働きたい方には、ぜひ取得したい資格のひとつです。
またすでにペット業界で仕事をしている方にとっては、毎日のケアに必要な知識や技術を習得できるのでおすすめです。
犬猫介護アドバイザー資格を目指し、介護に必要な知識やスキルを習得すると、ペット業界に就職・転職する場合にも大きな武器になります。
ペットにはいつも元気でいて欲しい物ですが、体調不良や老齢化は避けられず、これからも動物専門介護士の需要は増え続けるでしょう。
犬猫介護アドバイザー資格に興味のある方は、ぜひ取得を検討してみてください。