食育は正しい食の知識をいい、健全な食生活を営む人を育てる目的にできた言葉です。子供から大人まで人間が一生付き合う必要のある「食事」、そのプロフェッショナルに与えられる資格です。
食育資格は、食品メーカー、飲食店、オーガニック食品で生かすとともに、今の仕事にプラスでも活かせる内容となっています。
食育資格の人気と需要
最近特に注目を浴びている食育資格ですが、なぜこれほどに人気が高まっているのでしょうか?
それは、時代が今まさに食育資格を必要としているからです。
食事をする全ての人に必要な知識
食べることは、一生続く基本的な営みです。
子供からお年寄りまで、あらゆる年代の人に食育は必要な力となります。
食べる力=生きる力
食の安全性や信頼性に関わる問題や、外国の食糧輸入に依存する問題といった食に関わる問題は溢れています。
このなかで健康で安全な食生活を営むことは、生きる力を育み育てることにつながります。
食育で育てる「食べる力」
- 心と体の健康を維持する
- 食べ物を選ぶ方法や食事作りを知る
- 日本の食文化を理解して伝える
- 食事の重要性や楽しさを知る
- 一緒に食べる人(社会性)を育む
- 食べ物を作る人への感謝の気持ちを育てる
正しい知識で子どもにも学ばせたい
食育の1つとして、子供達に勧めたい実践編をして「朝ごはん」の重要性を食育では伝えています。
子供にとって朝ごはんの重要性
朝ごはんを食べる効果
- 寝ている間に低下した体温を上昇させる
- 1日の活動の準備を整える
- 学力の上昇
- 生活リズムを整える
子供の朝食欠食が増えている
小中学生のうち朝食をとらない児童は減少傾向でした。しかし、近年では増加傾向にあります。
年 | 朝食をとらない小学生の割合 |
平成30年度【2018年度】 | 5.5パーセント |
平成27年度【2015年度】 | 4.4パーセント |
参考:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/3.html
食べることの楽しみ
食事は、本来誰かと一緒に囲んでコミュニケーションを取る場所でもありました。
しかし、近年では核家族やライフスタイルの変化により家族みんな揃って食事をするのが減っています。
共食とは
みんなで一緒に食べることを「共食(きょうしょく)」といいます。
共食を行うことによって、さまざまな効果が得られるとされています。
共食に含まれるもの
- 一緒に食事をする
- 何を作るか話し合って一緒に料理をする
- 食事が終わってから食事に関する会話をする
- お箸の持ち方や食事のマナーを知る
- 栄養バランスの大切さを知る
- 食べ物を大切にする気持ち
- 郷土料理や季節の料理といった食文化の伝承する
バランスよく食事を取ることの大切さ
良く言われる栄養バランスの良い食事ですが、いろいろな面で重要な要素です。
- 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をとる
- 病気のリスクを低下してくれる食事ができる
- バランスのいい食事は長寿と関係する
- バランスよく栄養素や食品をとれる
- ビタミンなどの栄養素は不足を防止してくれる
バランスのいい食事とは
バランスのいい食事とは、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事です。
役割 | 料理 | |
主食 | 炭水化物の供給源 | ごはん・めん・パスタ・パンを主材料にする料理 |
主菜 | たんぱく質の供給源 | 魚、卵、大豆、大豆製品などを主材料にする料理 |
副菜 | 各種ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源 | 野菜、いも、豆類(大豆は除く)キノコ、海鮮などを主材料にする料理 |
病気のリスクを低下させる食事とは
いろいろな研究により、ガンや循環器疾患などといった病気は、食事が大きく関係していると報告されています。
病気のリスクを低下させる食事
- 野菜
- 果物
- 豆
- 海藻
- 乳
こうした食品をよく食べていて、肉食が控えめな人は、病気のリスクを低下させるといわれています。
病気のリスクを低下させる食事の効果
- 胃がん・大腸がん・乳がんの発症リスクが低い
- 脳血管疾患・心疾患での脂肪リスクが低い
- 糖尿病の発症シルクが低い
病気のリスクを上げる食事
反対に欧米型の食事パターンは、病気のリスクをあげるとされています。
欧米型の食事パターンの食品 | 病気のリスク |
肉類・加工肉 | ガンと循環器疾患のリスク増加 |
アルコール飲料 | ガンのリスク増加 |
高塩分食品 | ガンのリスク増加 |
油を多く使った料理 | 循環器疾患のリスク増加 |
参考:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/pdf/eiyo_balance_p11.pdf
食事バランスガイドの活用
主食、副菜、主菜、牛乳、果物のバランスのいい組み合わせの量と目安を料理の数で表した「食事バランスガイド」があります。
これは、1日に「何を」「どれだけ」食べるといいのかを考える上で大変参考になるように、食事の組み合わせと量がコマをイメージしてイラストで示されています。
参考:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/pdf/eiyo_balance_p12-13.pdf
食育資格を生かせる仕事
食育資格を取得することで、さまざまな場面で役立てられます。
- 偏食な人
- 高齢者
- 病気
- 成長期のお子さんを持つ保護者
- 食品メーカーでの商品開発
- レストランでのメニュー開発
- 病院・介護施設での食事やメニュー作成
- 食事が困難な人への食器や食品のアドバイス
食育資格を生かそう
食育資格は、毎日の食事をより充実したものにしてくれる食のプロフェッショナルです。
子供にも、食事の大切さ、食事を通して行うコミュニケーション、バランスのとれた食事とはといったことを伝える、とても大切なことを学べる資格と言えるでしょう。
食育資格取得によって、食育に対する知識やメニュー作りに役立てる他、幅広い人の役立つ資格に違いありません。
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