ピラティスインストラクターは、安全で正確にピラティスをピラティス特有の言葉や呼吸法、筋肉の使い方について学び、生徒に指導出来るレベルの知識を習得していきます。他にも、解剖学や筋肉、関節の働きまでの知識を習得する資格です。
ピラティスはヨガ同様に注目を集めているエクササイズでもあり、この記事ではピラティスインストラクター資格取得で身につけられる学習内容を少し詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
手足や関節の使い方を指導できるように
ピラティスインストラクター資格で学べることは、大きく分けて下記の3つの項目です。
- 怪我をさせないための工夫と指導
- 筋肉と体の使い方を学んで体幹を強化
- スクールや教室で取り入れる時にも必須
怪我をさせないための工夫と指導
ピラティスは、もともとリハビリのために開発されたエクササイズです。
そのため、怪我の治療への効果が期待できますが、怪我をさせないことへの工夫もあります。
怪我を予防する方法や指導
ピラティスを練習する時間が長くなると、油断してしまうことから、怪我の原因になります。
ピラティスインストラクターも同じで、指導に意識を向けすぎて、自分の体を酷使してしまうこともあります。
正しい体の使い方を理解し、怪我を防止する工夫や指導をする必要があります。
首
首は、怪我をするなかでも最も多い部位でもあります。
- 首は軽く動かす程度に指導する
- 首の無理な動きは胸椎や腰椎 制限を与えることを理解する
ひざ
- ひざの下にブランケットなどを敷く
- 足の無理な踏み込みは避ける
腰
- 腹筋と背筋の力を付けた上での後屈を指導する
- 腰に負担がいかないように胸を開く
手首
- 体幹を鍛えて体重を支えられるようにする
- 手のつき方も指導する
ひじ
- 過伸展 になりやすい人には、すぐにひじを曲げられるように指導する
筋肉と体の使い方を学んで体幹を強化
ピラティスインストラクターは、解剖学や呼吸法の知識を学んでいきます。
そのたくさんの知識を元に、正しい体の使い方を提案出来るようになります。
いくつかピラティス特有の知識をまとめます。
オポジションとは
「反対や対抗」という意味で、お互いに引き合うという意識を持って、ピラティスの動きに取り入れます。
ピラティスは筋肉を強化するイメージがありますが、実は体幹を活性化させ、脊柱の柔軟性や間接の可動域を広げるエクササイズです。
スパインストレッチ・フォワード
ピラティスにおけるオポジションについて説明するために、ピラティスの動きの1つである「スパインストレッチ・フォワード」を例にして説明します。
「スパインストレッチ・フォワード」は、座った姿勢で、背骨を曲げていくエクササイズで、土台となる足先と腹部は、お互いに引き合うように意識して行います。
この時の、お互いに引き合う意識が「オポジション」です。
また両腕を床と並行に持ち上げて、足先に向かって伸ばします。
この時に、肩を肩関節にはめ込むことも「オポジション」です。
ピラティスでは、このように「オポジション」を意識しながら動くことで、ゆっくりとした動きなのに体幹をしっかりと鍛えていけるのです。
筋肉は会社の組織
筋肉を会社に例えると、3つの役割があるとされます。
準備 | 会社を立ち上げる運営の準備 | インナーマッスル | 体の姿勢を正しく動かす準備をする筋肉 |
連携 | 経営者と業務との間 | スタビリティマッスル | 動く四肢や体の安定性のコントロールする筋肉 |
実行 | 実際に業務に当たる | モビリティマッスル | 体の骨を動かす筋肉 |
筋肉も会社と同じで、この3つの働きがそれぞれ作用し、働きかけることで経営(運動)を行います。
呼吸法
ピラティスでは、ピラティス特有の胸式呼吸を行います。
横隔膜が呼吸により動き、「吐く・吸う」のリズムを整え、深めていくことによって自律神経のバランスを整えてくれます。
現代人のストレス過多の状態を、ピラティスの呼吸法によって整えて、リラックス効果も期待できるのです。
スクールや教室で取り入れる時にも必須
ピラティスインストラクター資格は、ピラティスを指導する際にも、信頼性を高めてくれる資格に違いありません。
そのうえ、ピラティス以外のスクールや教室を開いているのであれば、ピラティスインストラクター資格を取得することで、その分野で多いに活用できる資格でもあるのです。
ヨガ
ヨガも、ピラティス同様人気の高いエクササイズです。
ピラティスのように、やりすぎや間違ったやり方ですると、怪我の原因にもなりかねません。
ピラティスインストラクター資格を取得し、怪我のない安全なヨガ指導を行います。
バレエ
バレエなどのダンスの分野でも、ピラティスの知識を生かせます。
特に、ピラティス特有の呼吸法は、バレエでの姿勢維持にも効果を発揮してくれます。
ピラティスインストラクター資格を活用しよう
ピラティスインストラクター資格は、ピラティス以外での指導でも生かす価値ある資格です。
あなたもピラティスインストラクター資格を取得してみませんか?