スポーツフードマイスター資格は、スポーツ栄養学に基づいて筋肉やエネルギーとなる栄養素の取り方や効率的に摂取できる献立などを考えられる資格です。
スポーツ選手のパフォーマンスを最大限に発揮させるために、コーチやサポーターが取得したり、スポーツ選手自身が自己管理のために取得したりすることもあります。
今回はそんなスポーツフードマイスター資格について紹介していきます。
スポーツをする人の体力・筋力アップをサポート
スポーツフードマイスター資格が役立つ場面は、スポーツ選手や部活動に励む子どもたちなどスポーツをする全ての人が対象になります。
スポーツをする人が摂取すべき栄養素は基本的に同じものですが、競技によって必要な体力と筋肉は大きく異なります。
体力や筋肉が足りないのはもちろんのこと、過剰についていると、かえってパフォーマンスが落ちてしまう可能性があるので、適切な栄養管理が重要になっていくのです。
また、性別や年齢によっても栄養摂取の強弱は変わってきます。
若い選手であれば身体の成長を見越した栄養摂取が必要であり、年齢が上の選手であれば身体へのダメージを気にして、体力の補強や回復を目的とした栄養摂取が必要です。
男性と女性では身に付く筋肉や脂肪の量が違うので、まずは性別をベースにして、そこから個人の栄養管理をしていくものです。
スポーツをする人でも異なる要素がたくさんありますが、それら全てを含んだスポーツ栄養学が身に付くのがスポーツフードマイスター資格になります。
少しでも早く結果を出すための栄養管理
スポーツ選手の栄養学のサポーターは、継続的に就く人もいれば、必要な時期にだけ就くように依頼される人もいます。
そして、どちらの立場であってもスポーツフードマイスター資格を持っている人は、少しでも早く選手のパフォーマンス向上に繋がるような対応ができるものです。
長い期間で見据える栄養管理
スポーツフードマイスター資格で学んでいくのは栄養素や食事メニューが中心ですが、それらの知識を単体で活用することはあまり多くありません。
スポーツ選手は試合や大会を見据えたところから練習が始まるので、数か月から年単位での準備期間を要します。
つまり、栄養管理の部分も同様の期間で調整していかなければならないのです。
そうなると、毎日の三食の献立やトレーニング前後で必要な栄養素の他にも、途中で挟まれる練習試合や記録会に向けて結果を出せるような対応をする必要があります。
スポーツフードマイスター資格ではこのような試合や大会に向けた調整を含めて、食事メニューや日々の献立などの組み合わせ方も学んでいけます。
体重コントロールも見据えた学習内容
スポーツ選手は競技によって体重の減量もしくは増量が必要になります。
スポーツには付き物の増量と減量
むやみに食事量を増減するだけでは健康的な身体は維持できず、増減も上手くできない可能性があります。
そんな時にスポーツフードマイスター資格で得た栄養学と献立があれば大いに役立ちます。
増量と減量に必要な栄養摂取
スポーツ選手の増量で増やすのは主に筋肉であり、筋肉を増やすためにはタンパク質が不可欠です。
タンパク質は肉類によく含まれていますが、肉類は同時に脂質も多く含んでいるので、大量に摂取すると、脂質による脂肪が余計についてしまいます。
その際にスポーツフードマイスター資格の知識によって、なるべく脂質の少なくタンパク質が摂取できる部位や、脂質を抑えてタンパク質の吸収を促進する献立を考えられるようになります。
反対に減少する場合は、筋肉はなるべく落とさず余分な体重を減らさなければならないので、炭水化物や脂質といったエネルギー源を抑えた食事が必要になります。
しかもこれらの栄養素を全く摂取しないことは、健康状態を悪化させる可能性があるので、最低限は確保しなければいけません。
このような減量時の栄養摂取についても、スポーツフードマイスター資格では、献立や減少する期限を見通した計画を練られるような知識が身につきます。
選手のパフォーマンスを最大限引き出せる
スポーツ選手がパフォーマンスを最大限に発揮できるかは、毎日の練習や栄養摂取などの日頃の自己管理が重要になってきます。
そして、試合や大会が始まって、それが長期難に渡る場合は常に最大限が出せるようにサポートしていきます。
試合や大会開始時の切り替え
試合や大会が始まってしまうと、練習とは異なった緊張感や体力の使い方をすることから毎日食べていたものが喉を通らない可能性もあります。
しかし、それで栄養不足になってしまうと、パフォーマンス力は落ちてしまうものです。
そのため、栄養管理をする人は、試合や大会期間中ではより簡易的に栄養補給できる食事メニューを考えたり、競技前後の栄養補給のタイミングを考えたりすることになります。
スポーツフードマイスター資格では、このような試合や大会時の栄養管理についても知識として身に付けられます。
練習期間と本番のトータルで食事メニューを考えると膨大な期間に思うかもしれませんが、全てはスポーツ栄養学の基礎から応用して考えられます。