陰陽五行士資格とは、陰陽五行士として、陰陽五行に基づいた四柱推命に関する知識を身につけていることを証明する資格です。例えば十二運星の求め方や先天運、蔵干、命式の強弱、十干の関係性、十二支の関係性、季節・時間・方角と干支の関係性、流年、大運などの知識が挙げられます。
資格取得後は陰陽五行士として、自宅やカルチャースクールでの講師活動が可能になります。
この記事では、そんな陰陽五行士資格について紹介します。より詳細を知りたい方は、資格の公式サイトをご覧ください。
そもそも陰陽五行とは
そもそも陰陽五行とは何なのか、そこからお話していきます。
陰陽五行思想とは、中国の春秋戦国時代ごろに発生した陰陽説と五行説という、それぞれ無関係に生まれた考え方が後に結合したものをいいます。
陰陽五行説の基本は、木、火、土、金、水の五行にそれぞれ陰陽二つずつ配するというものです。
陰陽とはプラスとマイナスのように相対する要素2つのうち、どちらの属性が高いかによって分ける考え方です。
一方で五行説は、先述した5つの要素同士が、「相生」と「相剋」と、お互いに影響を与え合うという考え方をいいます。
日本には5世紀から6世紀に伝わってきました。
陰陽五行士資格が求められている理由
陰陽五行士資格は近年需要が高まっている資格の1つです。その理由について説明します。
陰陽五行と他の考えか方との関係についての知識があるから
陰陽五行は、他の占いとも深い関係を持っています。陰陽五行の知識だけでなく、他の考え方との関係についても知識を得ていることで、より広く深い占いが可能になります。
陰陽五行とその他の考え方との関係について、簡単に述べていきます。
陰陽五行と四柱推命の関係
陰陽五行は四柱推命と深い関係を持ちます。
そもそも四柱推命とは、陰陽五行説を元に編み出された占い方法です。その人の産まれた生年月日時を10個の「干」と12個の「支」に置き換え、それにより性格や運命を推察する方法を指します。
1100年代に中国で生まれたといわれています。
風水と陰陽五行の関係
また、風水と陰陽五行も深い関係を持っています。
陰陽五行の持つ五行は自然界を構成する5つの要素を意味します。そして風水は根本に、自然界にある要素のバランスが生活のうえで欠かせないという考えを持ちます。
また、陰陽という、相反する2つの性質も、風水を考えるうえでは欠かせないものです。
五行の要素と陰陽の要素を取り入れ、陰陽五行のバランスを整えるということを風水では重視します。
占いや分析スキルがより高いという証明になるから
陰陽五行の考え方を学ぶことで、自然界のバランスや事象についての知識がつきます。
それだけではなく、そこから発展したさまざまな占いや分析の方法についても学んでいきます。
陰陽五行士資格を持つ人は、これらの学びを通して、広く深い知識を習得した人を指すので、この資格が占いスキルや分析スキルが高いことの証明になります。
陰陽五行は幅広いところで使われている考え方なので、それについて正しく豊富な知識を持つ人というのは、いたるとことで需要があります。
講師として活動できるようになるから
陰陽五行は古くから伝わる考え方で、現代においてもさまざまな分野で使われています。
しかし考え方が少々複雑なため、深く広い知識を身に着けようとすると、大変な労力がかかります。
そんな陰陽五行について、知識を持っていることを示す資格を持つ人が講師として指導するというのは、さまざまな分野において人の助けとなります。
先述した四柱推命や風水といった、陰陽五行が土台となっている考え方を専門とする人もいます。
そのような人に対して陰陽五行士資格を有する人が指導をおこなうことで、より深い知識を身に着け、複合的な考え方ができるようになることでしょう。
また、特に占いや分析を専門としているわけではない一般の人にも、陰陽五行は需要があります。
そのような人に触りの部分や重要なエッセンスを教えられるようになると、陰陽五行について学びたいと思っている人の欲求を満たせるでしょう。
陰陽五行の考えは発展的な学問をも生み出す
陰陽五行士の資格を取得するためには、かなり難解な陰陽五行に基づいた四柱推命に関する知識を理解していく必要があります。
複雑な考え方や多くの要素、そして古い歴史など幅広い知識を深く身に着ける必要があるため、決して簡単ではありません。
しかし、陰陽五行の考え方はいろいろなところで使われていたり、陰陽五行の考え方をもとに発展的な学問が生まれ、日常生活において接する機会が多いものです。
そんな陰陽五行について正しい知識をもち、指導ができる人の存在というのは、とても需要があるものです。
陰陽五行士資格を得ることで、多くの人の助けになるでしょう。
興味を持った方、人の役に立ちたいと思う方は、取得を検討してみてもいいかもしれません。